血便の原因
血便の原因は、胃・大腸・おしりの消化器の病気と言われています。胃の病気であれば、胃潰瘍・十二指腸潰瘍が原因で血便を生じます。大腸の病気であれば大腸ポリープ・大腸がんが原因で血便を引き起こすと言われています。また、切れ痔・いぼ痔(痔核)などが原因で血便を生じることもあります。血便の原因は消化器疾患ではありますが、その消化器疾患の原因は様々です。そのため、血便の原因を正しく診断することが重要となります。
血便を伴う胃の病気
血便を伴う胃の病気としては、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などがあります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは、胃または十二指腸が胃酸により深い傷ができている状態の病気を言います。深い傷である潰瘍が原因で血便を生じることがあります。また、胃潰瘍・十二指腸潰瘍が、進行すると穿孔の生じる場合もございます。胃潰瘍の原因は、ピロリ菌感染、タバコ、ストレスなどと言われています。
血便を伴う大腸の病気
血便を伴う大腸の病気としては、大腸ポリープ・大腸がんなどがあります。
大腸ポリープ
大腸ポリープとは、大腸にできるポリープのことを言います。大腸ポリープが便と擦れることで、大腸にて出血を引き起こすことがあります。また、大腸ポリープを放置することで、将来的に大腸がんの発症リスクが上昇すると考えられています。そのため、大腸がんを予防するために、大腸ポリープを切除することが重要です。
大腸がん
大腸がんとは、大腸にできる悪性腫瘍のことを言います。大腸がんが進行することで、大腸において出血を引き起こすことがあります。大腸がんを早期発見・治療を行うためには大腸カメラ検査を受けることが重要です。
血便を伴うおしりの病気
血便を伴うおしりの病気としては、切れ痔・いぼ痔(痔核)などがあります。
切れ痔
切れ痔とは、下痢、便秘、硬い便などが原因で肛門が切れてしまうおしりの病気です。肛門が切れることで血便が生じることが知られています。切れ痔は、早期に治療することで、痛みが改善されやすい病気です。しかし、慢性化して放置してしまうと再発が繰り返し治りにくい病気となります。切れ痔が悪化する前に、お早めに消化器内科・肛門科を受診しましょう。
いぼ痔(痔核)
いぼ痔とは、便秘やいきみなどが原因で肛門付近の血行が悪くなり腫れてしまうおしりの病気です。いぼ痔には内痔核と外痔核があります。いぼ痔は種類によって、症状や治療法は異なりますために我慢することなくお早めにご相談ください。
子どもの血便の原因
子どもの血便の原因は、肛門裂傷(切れ痔)・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・若年性ポリープ・感染性胃腸炎などと言われています。当院は、消化器内科クリニックのため、子どもの診察はお近くの小児科を受診しましょう。
感染性胃腸炎
感染性胃腸炎とは、腸がウイルスや細菌に感染することで腸が炎症を起こす病気です。子どもだけではなく、大人でも感染性胃腸炎にかかることはあります。感染性胃腸炎とは、血便とともに、腹痛・下痢・発熱などの症状を伴う場合もあります。
ストレスと血便
ストレスが原因で間接的に血便を引き起こすことがあります。ストレスが生じると自律神経が乱れ、消化器機能が低下すると言われています。消化器機能が低下することで、下痢や便秘を引き起こします。下痢や便秘を慢性的に繰り返すことで、いぼ痔や切れ痔などを生じ、血便へと繋がることがあります。ストレスと消化管は密接な関係があり、過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアなどの病気を発症することもあります。下痢や便秘、胃痛などのお困りの方は当院までお気軽にご相談ください。
血便の検査方法・診断方法
血便が生じた場合には、胃カメラ検査または大腸カメラ検査を受けて頂くことが重要です。血便は、前述の通りに種類・色・出血部位により原因が様々です。そのため、まずは血便の原因を正確に診断することが重要となります。
血便の検査
〜大腸カメラ検査の特徴〜
- 内視鏡専門医による大腸カメラ検査
- 鎮静剤を用いた眠ってできる大腸カメラ検査
- 大腸検査中の日帰り大腸ポリープ切除
- 大腸カメラ検査後のリカバリースペース完備
- 最上位機種オリンパス「EVIS X1」内視鏡システムを導入
- ハイビジョン大型モニターの設置
- 個室の院内下剤ブースの完備
- 早朝の大腸カメラ検査
- 土曜日・日曜日の大腸カメラ検査
- 大腸カメラ・胃カメラ検査の同日実施
- 感染対策のための消毒・洗浄の徹底
血便がある方は当院へ
血便の症状がある方は、大腸がんなどの重篤な消化器の病気の可能性があります。血便の種類や原因は様々であり、ご自身で判断することは大変危険です。そのため、血便が生じた場合には、大阪府大阪市北区梅田にある大阪梅田駅前 ゆう内視鏡内科クリニック HEP NAVIO 院までお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者
当クリニックでは、消化器疾患および内視鏡検査・治療を中心として、患者様一人ひとりの健康を第一に考えた丁寧で安全かつ高精度な診療を目指して参ります。内視鏡検査は胃がんや大腸がんの早期発見や治療に非常に有効な手段であり、当院では消化器がんによる死亡をゼロにすることをモットーに、がんの早期発見・治療に尽力して参ります。当院では最新の医療技術と設備を駆使して、安全かつ快適な環境の中で眠りながら苦痛なく楽に受けられる検査をご提供できるように努めて参ります。
院長 川井 祐弥
学歴
- 平成21年3月
大阪府私立大阪星光学院高等学校
卒業 - 平成27年3月
奈良県立医科大学医学部医学科
卒業
職歴
- 平成27年4月
大阪市立総合医療センター入職 - 平成29年4月
医学研究所北野病院入職 - 令和5年10月
大阪梅田駅前ゆう内視鏡内科クリニック HEP NAVIO院 開業
資格
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本消化器内視鏡学会 内視鏡専門医
所属学会
- 日本内科学会
- 日本消化器病学会
- 日本消化器内視鏡学会